埼玉県川口市で、ダイカスト製品を金型から一貫製造している日本精密金型株式会社様。50年以上の以上の歴史を誇る、地元でも存在感のある企業の換気対策にEmvino(エンビーノ)が採用されました。同社の専務取締役・大村憲一様にお話を伺いました。
日本精密金型株式会社 専務取締役・大村憲一様
●まず、日本精密金型株式会社についてご紹介いただけますでしょうか?
弊社は一般的なダイカスト業者で、もともとはダイカスト用の金型製造・販売の会社でした。いまではお客様からの要望もあり、ダイカスト製の部品を最終製品として製造販売しています。金型の設計製作から、ダイカスト製品の製作までを一貫して行うことのできる業態に成長しました。
社名のとおり、本当に精密なダイカスト製品(同社のホームページより)
コロナ禍のなか、Emvino(エンビーノ)を導入される前はどのようなことをお感じになられていましたか?
昨年来、政府の呼びかけ等で換気の重要性を認識していました。Emvino(エンビーノ)導入前から、できるだけ事務所・現場を問わずできるだけ換気に努めてきました。しかし一概に換気と言っても条件次第でずいぶん変わってきます。季節が変われば空調の使用状況なども変わり、「どのタイミングで換気すればいいの?」という疑問が絶えず頭の中にありました。昨年の暮れから、テレビなどで「二酸化炭素濃度で換気状況を測定する」取り組みが報道されるようになり、多くの機会で話題になりました。その折、シードプラスの開発したEmvino(エンビーノ)をご紹介いただき、導入に至りました。
Emvino(エンビーノ)を使ってみて
来客の一番多いスペースに設置されている。
Emvino(エンビーノ)は二酸化炭素濃度換算値やIAQ(室内空気室)という指標を使って、部屋の換気状態を可視化してくれます。Emvino(エンビーノ)導入以前は事務室にいる社員の感覚によって、なんとなく換気をしていました。例えば、「○○時間に一回、換気をする」と決めても、それが果たして適切かはわからないのです。また、換気のルールをせっかく決めても、うっかり忘れてしまうこともあります。Emvino(エンビーノ)を使用するようになって、いままであいまいだった部分を可視化できるようになりました。事務室や会議室、工場の現在の換気状況が数値で把握できるので、換気対策に具体性が伴ってきています。まさに「フィーリングからサイエンスへ」です。
弊社では複数台のEmvino(エンビーノ)を使用しています。来客の多い場所に設置していますが、必要な場所に移動させて使用する場合もあります。例えば、長めの会議のある場合には、Emvino(エンビーノ)を会議室に持ち込んで換気状態をモニタリングしています。モバイルバッテリーを使用して、工場内の各所を測定する試みも実施しました。
導入して半年が経過しましたが、「換気アラートが出ればすぐ換気する」というアクションは定着してきました。アラートによって、誰もが換気対策に参加できるようになったことは収穫です。換気の見える化は、ほかの感染症対策とともに今後もぜひ続けて取り組んでいきたいです(了)
色で換気の必要性を知らせるアラートモード。遠くからでも視認性が抜群。